日産とルノー

RENAULT


西川廣人代表執行役社長兼CEOが辞任し、後任を山内康裕最高執行責任者(COO)が暫定CEOを務めるようです。


記事によると

「西川氏によるSARの問題の発端は、西川氏が自宅を建てるために役員報酬の増額を要求したことだ。西川氏が権利行使を申請した後に株価が上昇したため、権利行使日を約1週間ずらして、「濡れ手で粟」で報酬を4700万円かさ上げした。」

SAR とは株価連動型報酬の略らしいが、ガメツイと言われています。購買で相手方には0.1銭レベルの値下げ交渉する詰め具合からすると、ミニゴーンの面目躍如ですね。


2019年度第1四半期決算で連結決算は

2兆円を超える売上高がありながら、

当期純利益 64億円(昨年度1,158億円)

本年度の取締役8人の役員報酬総額は37.4億円なので

純利益の半分ぐらいの役員報酬ですが、


既に人件費として計上済みの値と比較で会計をしている人にとっては?でしょうね。煽り過ぎました。

 

「カルロス・ゴーン前会長の報酬並みの利益しか上げられない。」と書かれた記事もありましたが

昨年度の年収としてはルノーと三菱自動車、統括会社をあわせると19億円程度なので

ひとりで1/4ぐらいで、取締役4人換算ですね。まあ多いことに変わりは無いですが、

 

塙さんならなんというか?


ルノーと日産との雲行きが怪しいので

日産の企業再生の初期について2003年の塙名誉会長の講演を読み直してみた。

 

2000年当時、労使交渉による高コスト体質、官僚主義だった提携前の状態に対し

ルノーと提携後は若手100人で全部決めたから、劇的に変わった。※

コミットは絶対実行した。これはゴーンマジックではない。

 

※1995年の座間車両工場閉鎖のトラウマもあり、老年ではなく若手にお願いしていた日産リバイバルプラン(NRP)。

NRPはグループで2万1000人という人員削減した。

 

完全閉鎖を決めていた村山工場の一部を残し、3年限定で約300人を雇用するなどある程度柔軟な対応は行ったようだが。

 

当初は14万の所帯を失業させないという気持ちを持って提携

家族を路頭に迷わさないとしながらも一部は辞めさせた。

 

私はコミットし、実際に幹部も辞めさせた。

株主は誰でも良い 日本を代表する名門企業が外資の軍門に下る批判に対し

職さえ有ればなんとかなる

まず自らの飯だと開き直った。※

※実際にはダイムラーから交渉にあたった役員一人を除き全員退任と言われ、提携交渉自体を蹴ったとの話もあるようですが(汗)

 

 

再生に一番大切なもの

・強い意志

・人の気持ちを変える若さも必要

・実行力、自信、情熱

 

トップは

同じように理解してもらうシンプルさ

これを説き続ける事が重要。

 

大嫌いな奴を後継者にし、

これまでのコンテキストを断ち切る

実際、大成功するのは自分が思いもよらない人材だった。

82年から米国で秘書役でそれを感じた。

 

塙さんは既に鬼籍だが、自分の年に大きな赤字を出させて

V字回復を演出したり、優秀だと周りから言われていました。

ゴーンさんの活躍をお膳立てし脇から支えられて

あの好調さが生まれたとすると現在の日産にこんな方が居ればと思います。

 

前掲の記事の続きをみると

「この「西川解任」をほくそ笑むのがルノーのジャン=ドミニク・スナール会長だ。

日産との経営統合を目論むルノーの意向を、西川氏はこれまでことごとく排除してきた。検察と組んだ「クーデター」でゴーン氏を追放したのも、ルノーとの経営統合を避けるためだった。1999年の提携時から幹部だった西川氏は、ルノーの手口を知り尽くしている面がある。」

とあり、日産が守勢に回らざるを得ないのは仕方ない所ですね。


提携の後の動きについて特許を追ってみます。

 

ルノーからの買収交渉以後、現在の状況

 

<特許>

ルノーの日本出願2600件

日産との共願は約1割の231件

(ちなみに日産は13.5万件なので誤差のレベルですね。)

見て頂くと分かる通り2016年から急増して70件を超える共願をしており

何らかの戦略が発生したとみえます。

 

推移としては提携してから少しした2002年の共願件数が23件で飛び抜けて多かったのですが

ここ数年は件数レベルが異なります。

 

最近時の共願内容はエンジン、材料、駐車支援などが目立ちますが

モータや電池など電動化技術も共同で開発しているようです。

管理会社は日産がほとんどなので、どちらの技術力が優れているのかは分かると思います。

実際、日産リーフは売れているようですし、

この技術をPSAも欲しがったとか、、

 

なお、地域を広げてみると、現在の出願人がnissanの全世界での件数は105349件

同じDBでRenaultを検索すると20239件

日産の約20%弱の出願件数なので、視線を日本から世界に広げても似たような結果になりそうです。

 

スポンサーサイト

コメント