アマゾンが訴えられたコンタミ事件


 

オープンイノベーション全盛の現在、コンタミ(他社技術混入)の問題を考えさせられる事件です。

Amazon.com, Inc.が訴えられた訴訟を見ていきます。

Case 1:19-cv-01410-UNA Filed 07/29/19

訴えられたAmazon Echo とAlexa 製品群が代表的な対象イ号となっています。

今回の訴訟特許

US8,073,681+9,015,049+9,626,703+7,818,176+8,886,536+9,269,097

いずれも一時期ORIX子会社、デルファイ・アセット・マネジメントに担保として提供されていたものです。

オリックスも目ざとく担保として持っていたのですね。

世界で仕事をしていると分かります。

【権利の譲渡状況】

発明者

FREEMAN, TOM

KENNEWICK, MIKE 

↓ 11/10/2014

権利者

VOICEBOX TECHNOLOGIES, INC.

↓ 11/10/2014 MERGER

VOICEBOX TECHNOLOGIES CORPORATION

↓ 12/22/2017 担保     ↓ 11/10/2014 NUNC PRO TUNC 

ORIX GROWTH CAPITAL, LLC  VB ASSETS, LLC 

             ↓ 04/12/2019 担保

↓ 04/05/2018 リリース DELPHI ASSET MANAGEMENT CORPORATION

                                            06/13/2019 リリース

VB Assets, LLCに権利は有りそうですが、

VOICEBOX TECHNOLOGIES CORPORATION との関係は不明ですね。

調べたところ少なくとも1度は特許流通市場に出していたようです。

こういうところに出すときは使用先を提示すると高額になるので通常は他社実施を確認しここがやっているよ!使えます!とクレームチャートを貼り付けることもあります。

 

となると今後、GoogleやアップルSiri、先日書いたアリババも予想されますね。

担当者は気が気じゃない気もします。

と書きながら、訴状を読んでいくとそんな単純な話では無く、だいぶ感情が入って入り組んでいる事件でした。


まずは事件の概要を図にまとめました。

 

初期の段階でやり取りをして、

 わずか1か月の間に、テレコン、両社のオフィスを訪問しあうフットワークの速さが目立ちます。

 その後、アレクサ関連の出願をAmazonは出しています。コンタミの証拠として一部特許は発明者が含まれると言っているようで、技術的には近しいと原告は主張しています。

第2段階でキーパーソンが原告からAmazonに移籍しています。

 その余波で、引き抜きか?と感情的な状況になって、ジェフ・ベゾス当てにお手紙を書いています。

第3段階で訴訟という流れです。

 

 

Amazonの音声認識特許(原告の認定なので甘いかもしれませんが一応?)

9,424,840+9852,729+9,922,639+10,026,394+10,102,845+10,049,656+8145,489

制御もので実施技術の詳細が分からないときに制御特許の内容から類推することはたまにあります。

今回はコンタミを証明するために利用していますが、どこまで採用されるのか、

アレクサやAmazonエコーなど実際の技術に入っていると言わないと厳しいのかもしれません。

 

もし私が原告だったなら

Bezos; Jeffrey P.の音声認識の出願(9111542 、9466286、9570071、9786294、9842584他)があったので、

こちらはVP, Digitalとの共願でもあるので、少しでもプレゼンやデモと接点があればこちらを使うと思います。

会社ぐるみのコンタミと主張するためです。

 


コンタミネーションはオープンイノベーションするなら避けて通れない。
交流する場に上が来た方がモチベーションも上がるし決済もその場で出来るが
聞いたでしょ、ということは今回ようにあり得る。

各所からラブレターを頂いても、技術者に知らせないのはそういう理由でもある。
コンタミさせないように開封せずに返信したり、専用の特許窓口担当者を作ったりして、疑念を抱かせない組織にしている。

どちらが良いのかはそれぞれの考え方か?ケースバイケース
でも今後、このような事件が増えるのは間違いない。



訴状についていた2011年断面のAmazonのプラットフォームです。

2019年からみるとkindleやプライムビデオ、AWSなど原型が表されています。

 

なおAmazonは他にも7月30日に訴えられていて人気者です。

The Regents of the University of California v. Amazon.com, Inc.

カリフォルニア中央 2:19cv6571 、ITC3401-3401

内容はフィラメントを使った白熱電球を模したLEDライトの構造のようです。

大手の小売り各社も訴えられたので、アマゾンならではではないようです。

 

 

 

 

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