特許判例百選 第5版の筆者との思い出



特許判例百選 第5版 (別冊ジュリスト) 有斐閣が出ましたね。

特許分野の重要判例104件を紛争類型別に収載されていて、受験生から実務家まで幅広く使えると思います。私達が受験生の頃からお世話になっています。


令和初は、まあ当たり前ですが

北海道大学の少数説者のイメージが強い田村善之先生が東京大学教授の王道として編者をされていますね。

他にも日経新聞のランキング常連の方や

知財高裁現所長の他に元、前所長が弁護士の肩書で書かれています。元知財高裁判事として凄い賠償額を書いていた方も居ますね。


個人的な自慢になりますが

研修やセミナーを受講させて頂いた先生や

お仕事を一緒にさせて頂いた先生たちや

飲んだこともある先生

審判実務者研究会でご一緒させて頂いた先生や

弁理士会特許委員会に同席や一緒に作業した先生がいました。

本当に狭い業界です。


他のジュリストで蛇蝎先生がいましたが、

十年以上前に弁理士試験口述で一問目から躓き、危うく落とされそうになった有名な試験官の熊がいた。

まだ教授だったかぁ。

昨日の事のように思い出せます。

自分で言うのもなんですが、結構頑張って弁理士試験を一回目で合格し、口述試験の本を買い漁り、練習場も会派や予備校でも行ってソコソコ出来る筈だったんですが、モノの見事に撃沈。

後で見ると、殆ど落ちない時代で、名前が言えたら大丈夫って励まされてた中、同じレーンで3人落ちてました。


口述自体は特許条文の定義の一言目でそこから抜け出せず終了。あまりのことにタイムアップと同時に思わず、

「今年駄目なのは理解しました。何卒後学のために、どのキーワードが言えなかったのかお教え頂けないでしょうか?」と頭を下げました。

回答は、「それは自分で勉強してください。」

とこちらを見ずに言われてしまう事態。

あまりに可哀想に思ったのか残り二人の審査官の1人が、気持ちを落とさず残り頑張ってくださいと励まして頂きました。

 その言葉に励まされ特許で落としたけれど、意匠、商標で助けられ無事、付記弁理士になれました。


当時は九州の熊が出た!と恐れられていましたが、

その後の口述の意匠か、商標か忘れましたが、早めに完答し雑談タイムで特許の試験は大変でしたか?と直球で質問されました。

何故かと聞くと、受験生のなかに半泣きの方がいた模様。

定義で固まり、ヒントもなく無言に法令集をめくってましたとお答えしたら、同情頂きました。


この熊の部分だけはケチでもつけるつもりでこれから読み込みます。

積年の恨み?晴らさいでか!

というのは嘘で吉藤だけで通じる、有名な特許法概説を汚してオンデマンド版に格下げさせた論説なのでそもそも読みきれるか、自分の能力の無さに焦りを感じそうです。



余り露骨なことは止めないと何時までも恨まれますのでお気をつけください。

未だに同窓会や弁理士の飲み会の酒の肴ですから。


蛇蝎先生の話が分かりにくいと頂いたので、債権者にあたるリンクを貼ります。


平成28年(モ)第40004号保全異議申立事件

本件著作物の編集著作者は,債権者,A東京大学名誉教授(以下「A教授」という。),B慶應義塾大学大学院法務研究科教授(以下「B教授」という。)及びC北海道大学大学院法学研究科教授(以下「C教授」という。)の4人であり,債権者が共同編集著作者の一人

 

分かりやすい解説です。詳細はリンクを見ていただくとして、関連本である著作権判例百選で訴訟が起こり、自分で解説したという潔い事件です。


知財高裁平成28(ラ)10009号(平成28年11月11日 決定)

相手方(大渕先生)が,「相手方は,編集著作物たる著作権判例百選[第4版](本件著作物)の共同著作者の一人であるところ,抗告人(有斐閣)が発行しようとしている著作権判例百選[第5版](本件雑誌)は本件著作物を翻案したものであるから,本件著作物の著作権を侵害する。」などと主張して,本件著作物の翻案権並びに二次的著作物の利用に関する原著作物の著作者の権利を介して有する複製権,譲渡権及び貸与権,又は著作者人格権(氏名表示権及び同一性保持権)に基づく差止請求権(本件差止請求権)を被保全権利として,抗告人による本件雑誌の複製・頒布等を差し止める旨の仮処分命令を求める申立て(本件仮処分申立て)をし,これに対し,東京地方裁判所は,平成27年10月26日,この申立てを認める仮処分決定(本件仮処分決定)をしたため,これを不服とした抗告人が保全異議を申し立てたが,原決定は,平成28年4月7日,本件仮処分決定を認可したことから,本件は,この原決定を不服とした抗告人が,原決定及び本件仮処分決定の取消し並びに本件仮処分申立ての却下を求めた事案です。

 去年から今年にかけての,知財界隈で最もスキャンダラスな事件である,例の著作権判例百選第5版事件のです。///

結論を言いますと,知財高裁3部の鶴岡さんの合議体は,「相手方による本件仮処分申立ては理由を欠き却下されるべきものであるから,これを認めた本件仮処分決定及びこれを認可した原決定をいずれも取り消し,本件仮処分申立てを却下する」としたわけです。


引用終わり。

男前でしょう!

自らの恥?もしっかり論説する心意気。

是非あわせて六版をお買い求めください。

著作権判例百選六版


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