2023.02.23 Thursday
2019.08.24 Saturday
中国のテックジャイアント6社の領域ごとのアプリ
中国のインターネット情報を探していたら、分かりやすい資料を見つけたので
まずは、リンクを貼ります。
香港の有力メディアであるSCMP(South China Morning Post)が公表した「China Internet Report2019」です。
グループ会社を含め、BATと新興3社の系列でどの業界にどんなアプリを作っているかが分かりやすく図示されています。
中国に駐在や出張等するとあー、あれね!と言うようなメジャーなアプリなんですが
どこまでご存知でしょうか?
出典: https://media1-production.mightynetworks.com/asset/5806269/China_Internet_Report_2019_1_.pdf
記事自体は中国のテック·ジャイアント6社を羅列しています。
The Chinese tech giants known as BAT (Baidu, Alibaba, Tencent) have built ecosystems while challengers TMD (Toutiao, Meituan-Dianping, Didi) are strengthening their core businesses.
この各社ともコアビジネスに加えて、新たな柱として
AIや自動運転など、これからをしょって立つ技術開発も着々と行っています。
今後収益の要となりそうなフィンテックに、アリペイ、ウィチャットペイ(We ChatPay)の中国2代巨頭がありますね。まずは王道のBAT から見ていきます。
BAT
バイデゥは
検索エンジン発であり、自動車各社へアポロ計画でAIをプログラムにして供給している。ただし、BAT のくくりからすると、少し取り残された感が有ります。
「Baidu.com」という名の検索サービスを行っている。USナスダックに上場済み。
創業者の李彦宏(ロビン・リー)はNY州立大学&北京大学出のエリート
2006年には一度日本の検索エンジンに参入しようとしたが足場も作れず、2011年には欧米に研究センターを作ったがいまふたつ。
百度地図で挽回してきたらしいがグーグルマップで十分な現地人でなく旅行している中国在住の方から使われ出しているらしい。
AIでは日本より凄い
と書いたので、記事が無駄にならないよう益々のご健勝、お祈りします。
アリババはこちらも絵本から読みといた
前掲の企業群が有ります。やはりeコマースが強いです。動画の優酷youkuやネット宅配のウーラマなども傘下に抱え網羅的です。
餓了麼/饿了么/e le me/ アーラマ
アリババの主な事業
Alibaba.com(1688.com):国内B2B
淘宝網2003 Taobao.com:国内向けC2C EC
天猫2008 Tモール:国内、越境B2C EC
イージーホーム、蘇寧電器、銀泰商業:リアルの小売り
口碑/口碑/ koubei/コウベイ:O2O
決済プラットフォームのアリペイが運営していた芝麻信用
今は金が関わるので法規にあわせアリババグループではなく、アント・フィナンシャルサービスグループ(中国名: 蚂蚁金服 旧:Alipay)らしいですね。
広い中国では不可欠の物流業を作っています。
菜鳥網絡/菜鸟网络/Cai Niao/ツアイニャオ
一時期盛り上がったシェアバイクの
ofo小黃車/ofo小黄车/Ofo/オッフォ
もありましたね。
テンセントは
We Chat をポータルにしてネット通販のJD .com や配車のDiDi などの出資した大手のアプリを使えるようにし、ワンストップのテンセント経済圏を作り出しています。QQ やWe ChatPay 、We Bank など自社アプリも存在感が有ります。
出資だと
各社入り乱れていたシェアバイクの
摩拜単車/摩拜单车/mobike/モバイク
中国のテスラの電気自動車会社
蔚来汽車/蔚来汽车/NEXTEV/ネクストイーブイ
中古自動車販売の
易鑫車貨/易鑫车贷/ DaiKuan.COM/ダイクアン
どこかで確認結果を詳細紹介いたします。
これも前掲の創業者の年齢です。
馬雲(アリババ)――33歳
李彦宏(百度)――31歳
馬化騰(テンセント)――27歳
新興三企業
中国特許検索でみたBytedance(Toutiao)はコンテンツ・メディアに特化しています!
Jinri Toutiao(ジンリートウティアオ/今日頭条)も傘下に擁する張一鳴(Zhang Yiming)氏が立ち上げたBYTEDANCE Technologies。
企業名の中国名「 字节跳动: TIAODONG 」を日本語に変換すると「北京字節跳動網絡技術有限公司」 になります。
動画アプリのTikTokやニュースアプリのToutiaoがあってここは強そうです。
大衆点評は
美団/美团/meituan/メイトゥアン
中国発のユニコーンで2010年に王興氏が創業。口コミサイトでは中国1位のようです。
フードデリバリサービスの2大勢力でウーラマと争っています。
テンセントに同名の美団点評があって混乱しますが、どうも出資を受けているようです。
さすがテンセント、出資先が大手で中国のソフトバンク?に見えます。
DiDiは現在の形になる前のUberとの管理職、親族争いの話が面白いのですが、
もう一押し追加できそうな内容があれば記事にします
伝聞ばかりは恥ずかしいので、下記にあるAI企業ととともにいつか調べたいと思います。
「中国政府はさらに「国家AI戦略実現のためのプラットフォーム」を指定した。
指定されたのは、以下に示す、領域別の中国最先端5大企業である。
(1) 百度(Baidu):自動運転(スマートカー)
(2) アリババ(Alibaba):都市ブレーン(スマートシティ)
(3) テンセント(Tencent):医療画像認識(ヘルスケア)
(4) アイフライテック(Iflytek)(科大訊飛):音声認識
(5) センスタイム(Sense Time)(商湯科技):顔認識」
」
出典;https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2019/02/ai5.php
遠藤先生は中国の第1人者なので記事は都度ウオッチングしています。
各社、前回調べた日本のAI特許調査では余りヒットしませんでしたが
日本企業なんて今では霞んでしまう世界のAI一流企業です。
脇道に進んでしまって、本道の特許関連の話が書けませんでした。
テンセントは後日アップデートします。
China_Internet_Report_2019_1_.pdf
アリババ系列が作った百ページを越える大作です。
この資料は詳細検討のところが、
凄く読みごたえがあるので、是非一度確認ください。英語ですが画像が多くて読みやすいです。
PS.これをGoogle経由で調べる中で、自分のブログがヒットして
ちょっと嬉しかった。いままで全くヒットしなかったので、個人じゃダメなのか?
SEOしないといけないのかと思っていましたが、愚直に続けると良いんですね。
ちょっとモチベーションアップしました。
最後に弁理士ブログランキングに参加させて頂いています。リンクだけ張らせてください。
https://blog.with2.net/link/?2009661
さて、知財らしい話が出来ていないので、開発投資費用を見繕いました。
大好きなファーウェイがやはり中国一位!
ファーウェイの開発費用113億ユーロは凄いです。
BATはそれぞれ5位、2位、3位。
但し額は16億ユーロから29億ユーロでファーウェイに比べ劣ります。
間の残4位にファーウェイの競合ZTEが入っています。
美団が新興では唯一13位10億ユーロでランクイン。
といった結果でした。PCTの出願件数も見たのですがファーウェイが多いぐらいで特記事項を見つけられず。
2018年度研究開発投資中国企業
順世界会社名投資€億 売上比率
1 5 华为(HUAWEI) 科技113.3 14.7%
2 51 阿⾥巴巴(ALIBABA) 29.14 9.1%
3 60 腾讯(TENCENT) 22.35 7.3%
4 76 中兴(ZTE) 17.98 12.9%
5 81 百度(BAIDU) 16.58 15.3%
6 86 中国建筑(STATE CONSTRUCTION) 15.86 1.2%
7 88 中国⽯油(PETROCHINA) 15.78 0.6%
8 99 中国铁路总公司(CHINA RAILWAY) 14.22 1.6%
9 102 中国中车(CRRC CHINA) 13.44 5.1%
10 104 上汽集团(SAIC MOTOR) 13.34 1.3%
11 105 中国铁建(CHINA RAILWAY ) 13.31 1.5%
12 126 中国交建(CHINA COMMUNICATIONS) 11.05 1.8%
13 128 美的集团(MIDEA GROUP) 10.88 3.8%
14 130 携程(CTRIP) 10.58 30.8%
15 143 联想集团(LENOVO) 9.73 2.6%
16 144 中国电建(POWER CONSTRUCTION) 9.73 2.9%
17 166 中国⽯化(CHINOPEC) 8.23 0.3%
18 182 ⽐亚迪(BYD) 7.60 5.8%
19 200 中冶(METALLURGICAL) 6.83 2.2%
20 219 招商银⾏(CHINA MERCHANTS BANK) 6.07 2.1%
出典:http://www.kyk-ip.com/files/CN-CNCompanyIRIP2018.pdf
中国企業の知財活動P1より
2023.02.23 Thursday